成田から天津へ
成田まではリムジンバスで行きました。
道中爆睡して、寝ぼけ眼で預けていた荷物を持っていこうとしたら
「引換券と交換ですよ!!!!」とおじさんにしこたま怒られてしまいました。
すいません。
第2ターミナルでGlobal WiFiを借りて、第3ターミナルに向かいました。
もうおばさんなので、無理せずシャトルバスに乗りました。
チェックインカウンターに並んでいたら、8人くらいの中国人に抜かされました。
ここでイラっとするのが普通の人だと思うのですが、私はまぁ奇人なので「これって、私も抜かしても良いってことじゃない?」と気付いてしまったのです。
俄然ワクワクしてきました。
チェックインを済ませ、持ち物検査に進みます。
私の前は中国人の家族三人組。
お父さんは明らか初海外で、とてもオドオドしていました。
係員に手で「携帯持ってない?」と聞かれてポケットパンパンして確認。
笑顔で「大丈夫!」というと係員に「腰についてる鍵を外して」と結局注意されていました。
手を挙げてグルっと回る仕組みもよく分かっておらず、手を挙げたまま係員に背を向け止まるお父さん。
その姿は投降した銀行強盗犯のようでした。
既に検査を終えた娘さんが「回るの!ま わ る の!!!」と大声で説明していました。
無事検査を終えたお父さん。
私は特に何も引っかからなかったのですぐに終わり「お父さん、良かったね」と思っているとお父さんのトレイに鍵が!!
自分の荷物もそのままに、走ってお父さんに鍵を渡しました。
お父さんはとてもいい笑顔で「しぇいしぇい」と言ってくれました。
待合室は開放的で良い感じでした。
カウチも大きかったので、靴を脱いで横になり、ウトウトしながら待ちました。
「もうそろそろ搭乗開始です」というアナウンスが流れたので、トイレに行こうとバッグパックを背負い、トイレに行くと、私の前を歩いていたおばさんがお金を落としました。本人は全く気付いていません。
しょうがないので拾って、あとを付いていくとおばさんが個室に入ろうとしています。
猛ダッシュで追いつき、10円玉を渡すと「しぇいしぇい」と言われました。
10円玉で猛ダッシュする虚無感がその笑顔で報われた気がしました。
トイレから戻ると搭乗が始まっていて、長い列が出来ています。
ほとんど中国人です。
私の前に並んでいた男の子2人が急に列を外れ、前に行くので私も何となくついていったのですが、彼らのようにうまく列に割り込めませんでした。
ここで、日本なら最後尾まで戻るところですが、順応性の高い私はすでに「心はニーハオ状態」です。
何事もないようにそこらへんの隙間に体を入れてみました。
…誰も文句を言わない…これはいける!!('ω')
私も列に割り込んでいいんだー!!
何だか本当にウキウキしてきました。
これがアメリカなら「並びなさいよ!」と絶対誰かに言われるのであります。
逆を言えば誰も列に横入りしない国なんですね。
以前、中国好きの知人に「中国にはアメリカとは違う種類の自由がある」と言われていたのですが、このことか!と膝を打ったのであります。
フライトは非常に快適で、ずーっと寝ていました。
春秋航空、良いですね。
席もそんなに狭くないし、CAさんなどの係員さん、全員気持ちの良い接客でした。