新幹線で天津から北京に行ってみた
天津ではグッスリ眠れました。
騒音の心配もありましたが、目覚ましが鳴るまで一切起きませんでした。
実は、私はこの日7時頃に天津駅を出発する北京行きの新幹線に乗る予定がありました。
6時に目覚ましをかけたものの、まだ眠い…。
これが5年前だったら、無理にでも起きて新幹線に乗っているところですが、逆らえない老化と、定収入のある社会人の余裕から「ま、あとの便のチケットを取り直せば良いや」と二度寝してしまいました。
結局起きたのは11時過ぎ。
そこから身支度をして、荷造りをして、天津駅まで写真をパシャパシャ撮りながら歩いて、天津駅についたのは12時20分くらいでした。
身体検査、手荷物検査を受けて入場します。
天津⇔北京の新幹線のチケットはTrip.comで前もって予約していました。
二等席で片道1200円くらい。
Eから始まる番号さえ持っていれば発券してもらえます。
天津駅に入ったは良いけれど、窓口がたくさん並んでいて、どこにも英語表記がありません。
「これは困った…」と少しゲンナリ。
しかし、ジーっと漢字を見ていると、「予約済みの客はここに並ぶんじゃねぇのか?」と思う窓口が2つありました。
参考になるかは分かりませんが、左2列がそうでした。
真ん中はこれからチケットを取る人の専用窓口で、たくさんの人が並んでいます。
とりあえず一番左側のブースに並びました。
横入り防止なのか、人一人がやっと通れるくらいな仕切りがついています。
そして前に並んでいる人の8割が、訳も分からず並んでいた人たちばかりで、みなさんチケットの引換が出来ないまま違う窓口に誘導されていました。
「おいおい、君たち中国語読めるでしょうが」と少し面白がっていたら自分の番が回ってきました。
予約したときにこんなページを作っておいて、それを見せました。
”I missed the train this morning, can I get a new ticket?”と聞くも、無視。
“I’d also like you to issue the ticket from Beijing to Tianjin (北京南から天津に戻ってくるまでのチケットも一緒に発行してもらえますか?)”と聞くも無視。
北京南駅は相当混雑していると聞いていたので、諦めず、
ぞんざいに2枚のチケットを渡されました。
ちなみに乗車する駅以外でチケットを発行してもらうと手数料がかかるという前情報も得ていたのですが、私は請求されませんでした。
「シェイシェイ」と良い、渡された本日のチケットを見てみると、見事に7時発の乗車券でした。
一体これをどうしろと??
しょうがないのでその右隣の列に並び直しました。
並んで順番を待っている間、Google先生に「乗り遅れてしまったので、別のチケットに変えていただけますか?」と翻訳しておいて頂きました。
自分の番が来たので、携帯と7時発のチケットを渡しました。
するとお姉さんは中国語で何かを一言だけ言いました。
私が「??」となっていると「まったくもう」という雰囲気を十二分に醸し出しつつ、レシート用紙を破き「7」と書いてきて見せました。
そしてお姉さんは別の窓口を指さしています。
“Ah! Seven!”と私が合点すると、初めてニコっとして”Seven”と言ってくれました。
言われた通り7番窓口へ移動。
先ほど見せた携帯画面とチケットを出しましたが、ここはチケット再発行専用窓口らしく、「こんなGoogle翻訳いらない」とばかりに携帯は受け取って頂けませんでした。笑
また中国語で何かを言われたので、少し強めに”I don’t speak Chinese”と返しました(それくらいのテンションじゃないと相手にしてもらえないことを薄々気づき始めていたので)。
するとパソコンの画面をグルっとして「この便で良い?」みたいなことを聞いてきました。
見ると12:58の北京行き。”OK”と伝えると、ササっと新しい乗車券を発行してくれました。
ちなみに、この窓口のお姉さん、とても綺麗な方でした。
そして追加料金もなく、新しいチケットをゲットできました。
チケットを受け取ったら、入り口に進みます。
まずは空港さながら、IDチェックがあります。
パスポートを見せて、乗車券にハンコをもらって完了です。数秒で終わります。
その後、エスカレータに乗りながら自分の電車の乗る場所を確認します。
本当に空港並みにでかいです。
あとは改札が開くまで、改札付近でボーっとして待ちます。
改札に切符を入れて、受け取って、乗車。
本当は一等席に乗りたかったのですが、二等車でも十分でした(何せ30分の旅)。
携帯の誤操作でたまたま撮れた足元の写真。
快適でした。
電車が発車して10分ほど経ったころ、空いていた通路側の席に座るおじさんが到着しました。
私にチケットを見せてきます。
おじさんのチケットには「12C」と書かれていたので「そこで合ってるよ」という意味でうなずいたり、親指を立てたりしたのですが、どうもおじさんは納得していない様子。
窓側に座っているおじさんに何やら話しかけています。
どうやら、Cのおじさんは、Cが窓側だと思っていたらしく、Aのおじさんに「そこは俺の席だからどいてくれ」というような事を言っていたっぽいです。
Aのおじさんは当然「いや、僕が窓側だよ」と説明しますが、Cのおじさんは納得しません。
Aのおじさんが根気強く車内の表示を説明して「Aが窓側なんだよ」と言うと、Cのおじさんはプイっとしてどこかへ歩いて行ってしまいました。
恐らく空いている窓側の席を探しに行ったのでしょう。
結局、空いていなかったみたいでしばらくすると戻ってきました。
30分の旅だけど、自由に国内旅行が出来ない国ならではの光景だなぁと思いました。
おじさんにとっては最初で最後の新幹線旅行かもしれないわけです。
そんなどうでもいいことに心を寄せつつ、ウトウトしていたら、すぐに北京に到着してしまいました。
人の流れに乗って改札を出ます。ちなみに、切符は回収されず、吐き出されるので、記念に持って帰ってくることもできます。
さて北京での1泊2日はどんなカオス旅行になるのでしょうか。