結婚するくらいなら旅行する

同級生の第二次結婚・出産ラッシュに抗いながら一人旅

乗り継ぎ失敗

今回は成田発キャッセイパシフィック→香港発キャッセイドラゴンでヤンゴンに向かうつもりでした。

乗り継ぎ時間が50分しかないので不安はあったのですが…。

 

 

キャッセイは着陸が近づいてくると、機内モニターに乗り換えゲートの案内が出ます。

これは便利で、ゲートの場所ごとに、セキュリティ通過も含めた予想所要時間が書かれています。

 

しかし不幸なことに、私の乗り継ぎゲートは一番遠い場所にあり、45分ほどかかるらしい…。

「これは完全に間に合わないのでは…」と不安にかられ、CAさんに聞いてみました。

「走らなきゃいけないかもしれないし、別の便へ振り替えになるかもしれない。でもヤンゴンには着くから心配しないで!」と言われました。

このCAさんが仕事がバリバリできる人で、キビキビ動いてサーブしたりしていたので、私はすっかり安心してしまいました。

 

 

やっとのことで香港に到着。

この時点で乗り換えまで15分。

 

空港によくある車(カート)に乗せてくれたりするんだろうか…。そういや北京で乗り換えた時にあのカートをビュンビュン飛ばして人運んでたなぁと思いながら出口に行くと「ヤンゴン行きの人はこちら~」と係の男の人2人がいました。

「はいはい!私ヤンゴン行くよ!」と言ったら

「もう乗れないからシンガポール経由で明日の9時着になるよ」と言われました。

 

「え。明日の朝7時にヤンゴン発のフライトに乗らなきゃいけないんだけど」と言うと、

「本当?う~ん。あとで調べるから今はちょっと待ってて」と言われました。

 

海外に旅行していると、「あとで調べるから待ってて」という言葉はつまり「調べないよ」ってことが多いです。

「どうせ『バガン行きの飛行機はキャッセイの便じゃないから自分でどうにかしろ』とか言われるんだろうなぁ」と思っていたのですが、なんと本当にとても親身に調べてくれました。

 

ちなみにその職員の方はジャーナリストの周来友さんにそっくりでした。

 

周さん(仮)は、9時以降に出発するバガン行きの飛行機を調べてくれたり、私のEチケットを隅々まで読んで「この航空会社、規則がすごく厳しいから前もってメールしておいた方が良いよ。No showだと$10チャージされるけど、メールしておけば文句言えるでしょ」とアドバイスまでしてくれました。

「航空会社に電話して、事情を説明しても良いかもしれない」と言われたので、電話を取り出すと「僕のを使って!」とまで言ってくれました。

しかも待ち受け画面が奥さんと娘さんとの3ショット写真で、好感度上がりまくりでした。

電話は全く通じず、周さんは鬼の形相でバガン行きの飛行機を探してくれています。

いたたまれなくなったので「じゃあバガン行きは諦めて、ヘホに行こうかな」と言うと、次の日のヘホ行きの便をすべて調べてくれて、プリントアウトしてくれました。

「本当にごめんね」と何度も何度も謝りながら、HKD75分のクーポンをくれて「コーヒーでも飲んで下さい」と言われました。

基本的にこういうことに腹を立てないので、あまりに謝られすぎて、逆に申し訳なくなってしまいました。

「周さん(仮)のせいじゃないから。本当、色々ありがとう。タバコ吸いたいからもう行くね」と言うと

「セキュリティを通らなくても、あそこに喫煙所があるよ!あと、もしまた何かあったらこのカウンターの職員に行ってね。彼らには僕にすぐ連絡するようにしておくから」と言ってくれました。

結局ミャンマー行きの旅程はすべて狂ったのですが、周さん(仮)のおかげで嫌な気持ちにならずにいられました。

周さん(仮)、ありがとう!