結婚するくらいなら旅行する

同級生の第二次結婚・出産ラッシュに抗いながら一人旅

北京で変なおっさんに絡まれた

新幹線で北京南駅に着いたあと、ホテルの最寄り駅まで地下鉄で移動しました。

北京の電車システムは、日本より全然分かりやすいと思いました(英語しか喋れない観光客には不明)。

ホテルの最寄り駅の王府井駅まで向かいました。

地下鉄を降りて地上に上がり、一服しながら景色を眺めてみました。

やっぱり、想像していた中国より全然洗練されています。

 

今回はシティテル イン(Citytel Inn)というホテルに泊まりました。

王府井駅から徒歩で行けます。

C1出口から出て、故宮方面に直進、南河沿大街という道で右折すると着きます。

方向音痴の私でも迷えず着けたのは、ひとえに漢字表記のおかげだと思います。

漢字を輸入してくれた先人たちに感謝をしつつ、ホテルまで歩きました。

 

南河沿大街を曲がったところで、三輪タクシーのおじさんに話しかけられました。

中国では珍しいくらい英語を喋るおじさんでした。

以下、おじさんとの会話和訳。

 

「どこまで行くの?」

「ホテル」

「どこに泊るの?」

「Citytel Inn」

「じゃあすぐそこだね」

「知ってる」

「乗っていけば?」

「近いから大丈夫」

「どこから来たの?」

「日本」

「いつ北京に来たの?」

「今日」

「観光?」

「そうだよ」

「俺が色々な名所連れて行ってあげるよ」

「大丈夫」

故宮は今日休みなんだぜ(ドヤ顔)」

「知ってる」

「知ってるか~!あはははは!(何が面白いのかわからない)まぁ良いからホテルまで乗っていきなよ」

「すぐそこじゃん。いいよ、歩くから」

「タダで乗せるよ!」

「だから良いって」

「タダだよ!タダ!!」

「言ってることは分かるけど、私は歩きたいって言ってるの!」

(おじさん、手法を変える)

「いや~、君はきれいだね!(マスクで顔半分隠れている私に向かって)

「どうもありがとう」

「顔半分見えないけど俺にはわかる!綺麗だね!」

「ありがとう!(半ギレ)」

「タダなんだから乗っていきなよ!」

「だから良いって!」

「いや~君は綺麗だなぁ」

「知ってます!(ブチギレ)」

 

そんな会話をしていたら、ホテルに到着していました。

「チェックインしたら俺が市内観光に連れて行ってあげるよ!See you soon, OK?」

「オーライ(超投げやり)」

 

ホテルにチェックインするも、チェックイン開始5分前で、まだ清掃が終わっていませんでした。

ここでも「10分くらい待ってほしい」と言われたので「座るところある?」と聞くと、「右手にロビーがあります」とのこと。

こじんまりとしたロビーに大家族が先にいらっしゃって、私が座れるスペースがない。

物乞いのようにジーっと入り口で見ていると、お父さんが慌てて「ここどうぞ」と席を空けてくれました。

「ありがとう」と言って待つ私。

その間に三輪タクシーをググッてみると、やっぱり「ボラれた」とか「もめた」とかいう体験記がいっぱい見つかったので、「あのおじさんが本当に待っていたらどうやってかわそう…」と考え始めました。

部屋の準備が出来たので、とりあえず部屋に荷物を下ろし、必要最低限のものだけ持って出かけます。

もう頭は「あのおじさんをどうするか」でいっぱいです。

 

少しドキドキしながらホテルから出ると、なんとおじさんが

 

 

 

 

 

 

 

いませんでした。

まったくもっていい加減です。

でも中国に来て以来、会話らしい会話が出来てなかったので、おじさんには少し感謝しています。