結婚するくらいなら旅行する

同級生の第二次結婚・出産ラッシュに抗いながら一人旅

困惑だらけの北京南駅

天津に戻る新幹線は北京南駅から出ています。

天津駅で帰りのチケットももらっていたので、ゆったり駅まで行きました。

 

気付くと100元紙幣しか残っておらず、有人窓口に行きました。

「いくら中国人が英語を喋らないとは言え、Southくらいは通じるだろう」と思い、窓口で元気よく”Beijing South!”と言いました。

しかし窓口のおばさんは「??」という感じ。

そうだった、ここでは”Japan”すら通じないんだった…と撃沈。

新幹線の切符を引っ張り出して「北京南」と書かれた個所を指さすと”Beijing Nang”とおばさんがうなづきます。

まさか(当然)のストレート音読みでした。

 

 

北京南駅まで着いたは良いけど、いかんせん駅がデカすぎて、新幹線乗り場がよく分からない…。

「志願者」と書かれた猛々しいベストを着たおじさんに尋ねると、ジェスチャーで「2階だよ!」と教えてくれました。

 

「まだ時間あるし、なんか食べよう」と思ってバーガーキングに入りました。

そこでとろけるくらいかっこいい白人男性がいてとろけました。

バーガーキングはどこの国に行ってもまずい。

 

そして悠々と2階に上がります。

もうX線検査も手慣れたものですよ。

 

しかーし!

天津では改札までにあった身分証チェックがない!

どこであのハンコを押してもらえばいいんだ!とあせる私。

"INFORMATION"と書かれた場所に行き、「パスポートチェックってどこで受けるの?」と聞いてみました。

しかし、やっぱり英語が通じない。

Google先生に出陣頂き、中国語で書かれた画面を見せます。

意味は通じたけれど、お兄さんが今度は説明できません。

私の携帯で返事を打とうにも、日本語キーボードに困惑。

すると奥からお兄さんが出てきて、画面を見て「ナンバーエイティーン」と教えてくれました。

 

しかしその「18番」が私の改札の番号で、それが「改札でパスポートチェックする」なのか、それとも「18番改札の近くにパスポートチェックの場所がある」のか、結局分からないまま、18番改札まで行ってみました。すると奥の方に「身分証検査」的な漢字を発見!

なーんだ!これのことね!と思って列に並びます。

 

窓口は比較的空いていたので、すぐに私の番になり、パスポートと切符を渡します。

が、中国語で何か言われ、天津で押してもらったようなハンコももらえず返されました。「え?何?終わり?乗れるの?」と聞くと、お兄さんが困った顔をしています。

今度はお兄さんが翻訳アプリを駆使しています。

差し出された画面を見ると"Do you have a ticket?"という謎の質問。

チケット?何のこと?切符?と、再度切符とパスポートをお兄さんに渡します。

お兄さん、またしても"Do you have a ticket?"という画面を見せてきます。

「チケット?それチケットじゃないの?え?え??」となる私。

ゴタゴタしていたら隣の窓口のお兄さんがニヤニヤしながらやってきました。

そして私のパスポートを見るなり「コンニチハ」と挨拶してくれました。

「こんにちは」と挨拶を返しつつも一体何がどうなっているのかさっぱり分からない私。脳みそカオス状態です。

 

お兄さん二人で何かを話した後、翻訳アプリを通じて"You need to take a bus."と言われました。

え?バス??

"I need to take a bus? What??"と聞くと、日本語で挨拶してくれたお兄さんが「ナニ?」と聞いてきました。

何だお兄さん、日本語喋れるの?良かった~と安堵し、「バスに乗らなきゃいけないの?」と聞くと、「何言ってるか分からない」とニコニコしながら肩をすくめられました。

日本語喋れないんかい

 

そしてまた二人で相談し、今度は日本語で「バスに乗ってください」と書いた画面を見せられました。

バ ス っ て 一 体 何 な ん だ よ。

 

この二人からは「バスに乗れ」という謎の答えしか得られない事を悟った私。

「シェイシェイ」と言って窓口を離れました。

するとさっきまでガラガラだった窓口が長蛇の列になっていました。マジで自分のせいです。みなさんごめんなさいね。

 

さて「ここはいったいどこ?私は北京南駅にいるのではないの?」と時空の歪みすら疑い始めた私。

とりあえずGoogle Mapで現在地を確認。

自分が北京南駅にいることをGoogle先生にコンファームして頂いた結果、もうすべてがどうでもよくなりました。

きっと、なんとかなる。

 

18番改札前で、放心したように座り、空を見つめること数十分。

改札が開く時間になりました。

とりあえず並んでみます。

自分の番になったので、前の人がやっているように切符でをスイカのようにタッチ。

開かない改札

うすうす気づいていたけれど、現地の人は切符と一緒に身分証みたいなものをタッチして通っています。

一応試してみようってことで試したけれどやっぱり駄目でした。

改札の脇にいるお姉さんに「通らないよ!(やけくその日本語)」と伝えると「パスポート見せて」と言われました。

そう、結局外国人は乗車時に改札でパスポートを見せりゃ良かったのでありました。

パスポートチェックを終えると、お姉さんが切符に印を付けてくれて、改札の脇にある入り口を開けてくれます。

 

これで無事に天津に戻れる。めでたしめでたし。

 

でもさ、バスってマジで何だったの??