結婚するくらいなら旅行する

同級生の第二次結婚・出産ラッシュに抗いながら一人旅

12月の故宮は寒すぎた

天津まで新幹線で戻らなければならなかったので、7時に起床し、8時にホテルをチェックアウト。

荷物を預けて故宮に向かいます。

 

寒かったです。

途中でお粥屋さんを何件も通りました。

時間もないし、変に粥みたいな消化にいいもの食べると、後々空腹が辛くなるのでパス。

お粥大好きな私にとっては辛かった…。

 

ホテルからは东华門が近かったのですが、「ここではチケットが買えない」というような事を言われたので午門に行きました。

開場を前にずらーっと並ぶ人々。

くそ寒いです。

 

開場と共に外国人専用窓口に向かいます。

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オフシーズンだったので40元でした。

パスポートを忘れずに。

 

チケットは渡されず、入場ゲートで再度パスポートを提示します。

係員のお姉さんがパスポートを入力して確認、荷物をX線に通して入場しました。

 

いやーデカいですね!

なんか二条城とかで感動しててすいません、って感じの規模でした。

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音声ガイドを借ります。

外国語ガイドは40元。

言語を聞かれるので日本語を希望するとお姉さんがセッティングして渡してくれます。

中国人て不愛想だけど優しいよなぁと思います。

 

しかーし!

音声ガイドの調子が悪く、どうも再生がうまくいかない。

「今ご覧頂いているのは大和門です。今ご覧いただいているのはたいへ、今ご覧いただいているのはたいへい、今ご覧いただいているのは大和門です」みたいな。

「げげ。これ壊れてんじゃん?」と思うも、戻る気力なし。

 

なぜなら音声ガイドを貸し出している窓口が一つしか開いておらず、しかもお姉さんが不愛想だけど優しいため、一人一人セッティングをしてくれるお陰で時間がかかる。

しかも寒い。

私は両腿と腰と腹にカイロを貼り、コートのポケットに1つずつカイロを入れていたけれど、それでも吹きさらしてくる風には歯が立ちませんでした。

「もういいよ。ガイドは諦めよう」と歩き進めていくと、途中でまた音声ガイド窓口を発見。

そこは誰も並んでいなかったので「借りたガイドが調子悪いよ」と伝えたら、交換してもらえました。

ちなみにイヤホンが調子不良だったらしく、本体は問題なかったようです。

 

イヤホンといえば、「耳に入れるタイプのイヤホンだったら気持ち悪くて死ねる」と不安に思っていましたが、今ではあまり見なくなったこういうタイプのイヤホンでした。

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画像はお借りしています

 

気持ち悪くて死ぬことはなかったけれど、吹き付ける強風に何度もイヤホンが吹き飛ばされました。相撲協会みたいにやっすいイヤホンを使い捨てでくれないかしら。

 

やっぱりガイドはあった方がいいですね。

面白かったのは、最初は流暢だった日本語が、後半に行くにつれて若干たどたどしくなっていったところ。

中国語なまりの日本語が世界で一番かわいい言語だと思う私にはたまらなかったです。

 

ガイドで一番印象に残ったエピソードは「ここで皇帝はお気に入りの人物を指名し、味のついていない肉を食べさせました。味のついていない肉は食べづらかったので、指名された人は隠れて味をつけたり、捨てたりしました」というもの。

それって陰湿なイジメなのでは…??と思いました。

 

故宮も外国人観光客はほとんど見当たりませんでした。

そしてみんな写真を撮るのにすごい気迫で、あまりゆっくり鑑賞する感じでもありませんでした。

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もう寒すぎて「こんなに人数いるなら肉団子になってみんなで一緒に回ろうよ!」と思ってしまいました。

 

そして故宮ショップでお目当てだった「朕」ピンバッジを買いました。

結局中国での買い物はこれで終わりました。

ちなみに私の入ったミュージアムショップでは、買いたいものを近くの係員に渡す→係員が商品名の書かれた伝票をくれる→伝票を持ってレジで支払う→レシートを持って伝票を書いてくれた係員に渡す→商品がもらえる と言った流れでした。

 

钦安殿では「登攀禁止」と書かれた木に登って、周りを警戒しながら写真を撮る人を見て「ここまで自由だったら人生楽しいだろうなぁ。立て看板があったって、係員に怒られなければ別にいいもんなぁ」と不思議と感心しました。

対照的に見つかってしまった人は係員にこっぴどく怒られていました。

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そんなこんなで音声ガイドの説明が終わったら移動、というスタイルで見ていたら1時間ほどで見学が終わっていました。

寒いし、影山公園に行く元気はなかったので、近くに止まっていた観光バスに飛び乗りました(15元)。

他に客はおらず、「どこまで行きたいの?」とガイドさんに聞かれます。

適当にグルっと回ってくれれば良かったのですが、とりあえず「じゃあ王府井駅で」と伝えました。

ちなみにガイドさんも運転手も英語を喋らず、ガイドさんと私のやりとりにやきもきした運転手が「紙!ペン!」とジェスチャーしていましたが、ガイドさんと私はガン無視しました。

結局私だけを乗せて王府井駅まで行ってくれることになりました。

車内は綺麗で、暖かいし、貸し切りだったのでとても快適でした。

するとまたガイドさんが来て「王府井駅で良いんだよね?」と聞かれました。

他に客がいないので図に乗った私は「実はさ~ホテルに戻りたいんだよねぇ」とホテルの場所を教えました。

お姉さん、少し困惑し、運転手に相談しに行きました。

そして少し経ったところで「ホテルから一番近い駅はここだよ」と教えてくれたのでそこで降りました。

全っ然ホテルに近くなかったけれど、元気が回復したのでまぁ良いです。

 

「安いからラッキー!」と思っていた冬の故宮ですが、寒すぎて鼻水が止まらないので暖かい時期の観光をおすすめします。

寒すぎて結局何もじっくり見られなかったです。